磁気キースイッチ7種を比較|FPS・ラピッドトリガー向けの選び方をMWIIIでチェック
ラピッドトリガー対応キーボードの普及とともに、種類が増えてきた磁気キースイッチ。
同じ磁気スイッチでも、押下圧やストローク、打鍵音、底打ちしたときの感触はモデルによってかなり違います。
とはいえ、
「30gfと38gfって、実際どれくらい違う?」
「FPSなら、とにかく軽いスイッチを選べばいい?」
「移動に向いているのはどれ?」
「静音の磁気スイッチって、押し心地はどうなの?」
など、スペック表を眺めているだけでは分かりにくいところもあります。
そこで今回は、moimateで取り扱っている磁気キースイッチ7種類を比較。
スペック上の違いだけでなく、一部のモデルは実際にFPSで使い、長押しや連打、Shift・Ctrlなどの操作も含めて使用感をチェックしてみました。

「結局どれを選んだらいいの?」という方の参考になれば幸いです。
今回の使用環境
【スタッフ】
今回、一部のキースイッチを実際にゲームで試したのは、moimateスタッフの中でもかなりのFPS好き。
『Call of Duty 4: Modern Warfare』の頃から、いろいろなFPSをやりあさってきた自負があります。
現在も『Call of Duty: Modern Warfare III』をかなり遊び込んでいるヘビープレイヤーです。
2026年10月23日にはシリーズ最新作『Call of Duty: Modern Warfare 4』の発売も予定されているということで、今回はあらためてMWIIIをプレイしながら、磁気キースイッチを使い比べてもらいました。
【キーボード】
MCHOSE Ace 60 Air V2のキースイッチを交換して検証しました。
キースイッチの打鍵感や打鍵音は、使用するキーボードのケース・プレート・キーキャップなどによっても変わります。
この記事で紹介している使用感は、あくまで今回の環境で試した際のスタッフ個人の感想として参考にしてください。
今回比較する磁気キースイッチ7種
今回比較するのはこちらの7種類です。
| キースイッチ | 重さ | 総ストローク | 音の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Gateron Magnetic Jade Pro HE | 初期36±5gf 底打ち50±10gf |
3.5±0.1mm | 高音・Hi-Fi | しっかりした打鍵感と素早いリバウンド |
| Gateron Magnetic Jade Attraction HE | 30±3gf | 3.2±0.2mm | 中音 | 押し始めから底打ちまで30gfの軽い押し心地 |
| Gateron Magnetic Jade Silent HE | 初期33±5gf 底打ち45±10gf |
3.2±0.2mm | 静音 | 軽さと静音性を両立 |
| Gateron Magnetic Jade Dragon HE | 初期33±5gf 底打ち45±10gf |
3.2±0.1mm | 低音・Hi-Fi | 軸ブレを抑えた安定感 |
| Gateron Magnetic Jade Air HE | 初期36±5gf 底打ち50±10gf |
3.5±0.1mm | 中高音 | 滑らかな押し心地とフル透明ハウジング |
| Gateron Magnetic Jade Delta HE (Dark) | 38±5gf | 3.5±0.1mm | 中低音 | 適度な重さと軸の安定感 |
| Gateron Magnetic Genty Silent HE | 初期35±5gf | 3.7±0.2mm | 静音 | 深めのストロークと静音性 |
※アクチュエーションポイントやラピッドトリガーの設定範囲は、使用するキーボード側の仕様によって異なります。
※アクチュエーションポイントやラピッドトリガーの設定範囲は、使用するキーボード側の仕様によって異なります。
Gateron Magnetic Jade Pro HE

Jadeシリーズの中でも、しっかりとした打鍵感を楽しみやすいモデルです。
初期荷重36±5gf、底打ち荷重50±10gfで、押し込むにつれてしっかりと反発を感じるタイプ。
20mmのロングスプリングを採用しており、キーが戻ってくる感覚もはっきりしています。
また、Jade Proの特徴として外せないのが打鍵音。
高めで歯切れのいいコトコト系の打鍵音があり、押したときの気持ちよさや音を楽しみたい人にも向いています。
スタッフの一言
「打鍵音はかなり好き。」
押した感触が指にダイレクトに伝わってきて、重く、しっとりした押し心地。
今回使った感じでは、移動キー(前進のWなど)を長押し操作する場面だと個人的には少し重さを感じた。軽快さを最優先するというより、「ちゃんと押した感覚」が欲しい人に合いそう。
Ready or Notで使うのは特にオススメ。
FPSだからといって、必ず軽いスイッチが正解というわけではありません。
軽すぎるスイッチが落ち着かない人や、キーからしっかりしたフィードバックが欲しい人には、Jade Proの押し応えがメリットになります。
こんな人におすすめ
- 打鍵音も楽しみたい
- しっかりした押し心地が好き
- キーの戻りを分かりやすく感じたい
- 軽すぎるキースイッチが苦手
Gateron Magnetic Jade Attraction HE

今回比較する中でも、かなり特徴的なのがJade Attraction。
押し始めから底打ちまで30±3gfでほぼ一定という、非常に軽い押し心地が特徴です。
一般的なスプリングでは、深く押し込むほど抵抗が強くなります。
一方Jade Attractionは、深く押し込んでも重さが増えにくいため、移動キーを長時間操作するときにも軽さを感じやすいモデルです。
総ストロークも3.2±0.2mmと比較的短め。
FPSで軽快にキャラクターを操作したい人には、分かりやすい選択肢です。
スタッフの一言
「今回試した中ではこれが一番好き。」
程よいストロークで軽く、スポーツシューターとの相性はかなり好印象。
忙しい入力の多いキャラコンがやりやすい。
WASDだけでなく、しゃがみのCtrlやダッシュのShiftのような単押しでも軽いので、繰り返し操作しても指が疲れにくい。
少ししっとり感はありますが、それも含めて個人的には絶妙で、ちょうどいい押し心地だった。
WASDだけでなく、ShiftやCtrlなど頻繁に操作するキーまで含めて軽くしたい人には特におすすめです。
こんな人におすすめ
- キー入力の多いキャラコンをする
- 軽いキースイッチが好き
- FPSを長時間プレイする
-
ShiftやCtrlの操作でも指を疲れさせたくない
→ Gateron Magnetic Jade Attraction HE の商品ページを見る
Gateron Magnetic Jade Silent HE

名前の通り、静音性を重視したJadeシリーズです。
ステムの上下方向の衝突音を抑える静音構造を採用し、底打ち時だけでなく、キーが戻るときの音も抑えています。
初期33±5gf、底打ち45±10gfと比較的軽め。
静音スイッチというと押し心地に独特の感触が出ることもありますが、Jade SilentはFPSでも扱いやすい軽さを持っています。
スタッフの一言
「とにかく静か。パチパチとキーを叩いても家族に怒られない。」
打鍵音がかなり抑えられていて、押したときは深く沈み込んでいくような感覚だった。
しっとりしていて軽いので、激しく入力しても疲れにくく、AとDを交互に入力する、いわゆる「レレレ撃ち」でも指が疲れにくい。
この静かさと軽快さの組み合わせは魅力的。
軽さだけを見るとJade Attractionがさらに軽量ですが、軽さに加えて静音性も欲しいならJade Silent。
ボイスチャット中にキーボードの音が入りやすい人や、深夜にゲームをすることが多い人にも向いています。
こんな人におすすめ
- 打鍵音をできるだけ抑えたい
- VCやゲーム配信をよくする
- 夜にゲームをすることが多い
- WASDを軽く操作したい
→ Gateron Magnetic Jade Silent HE の商品ページを見る
Gateron Magnetic Jade Dragon HE

Jade Dragonは、キーを押したときの安定感を重視したモデルです。
特徴的なのが、ステムと磁石を分離した「デュアルドライブ構造」。
キーを激しく操作したときにも磁軸のブレを抑える設計で、ラピッドトリガーを浅く設定して使いたい人にも向いています。
初期33±5gf、底打ち45±10gf、総ストローク3.2±0.1mm。
軽すぎず重すぎない荷重と、短めのストロークを組み合わせています。
FPSではほんのわずかなキーの動きを拾う設定にすることもあるため、軽さだけでなく軸の安定感も重視したいという人にはチェックしてほしいモデルです。
スタッフの一言
「ステムが太いので、安定する安心感がある。」
相変わらずステムが太いので、安定する安心感があるなと感じた。押し込んだ後のキャップが微妙にポヨンとズレる感がない。
静音にはない打鍵音の良さがある。打鍵音は控えめなコトコト音で、プレイの中でも操作していて「今FPSしてるなぁ」って気持ちよさがある。
打鍵感のフィーリングは、安定性があるのかJade Silentとさほど変わらない軽さでやり易い。
こんな人におすすめ
- 軸ブレの少なさを重視したい
- ラピッドトリガーを浅めに設定する
- 激しくキーを操作することが多い
-
軽さと安定感の両方が欲しい
→ Gateron Magnetic Jade Dragon HE の商品ページを見る
Gateron Magnetic Jade Air HE

Jade Airは、滑らかな操作感とフル透明ハウジングが特徴のモデルです。
初期36±5gf、底打ち50±10gf、総ストローク3.5±0.1mmで、荷重はJade Proに近い設定。一方で、デュアルレール構造によって軸ブレを抑えながら、滑らかなリニアフィールを狙った設計になっています。
また、ハウジング全体が透明なので、RGBライティングを搭載したキーボードとの相性も良好。
性能だけでなく、キーボード全体の見た目も楽しみたい人には魅力のあるモデルです。
スタッフの一言
「硬めの既製品キーボードユーザーの、ゲーミングキースイッチ初挑戦にオススメかもしれない。」
Jade Proと似て、しっかり押せるフィーリングを感じた。
ただ、カタカタと左右に動かず、スッと底打ちまで素直にキーを押せるから、Proほど硬く感じなかった。
音は軽いパチパチ音が鳴る。
こんな人におすすめ
- 滑らかなリニアフィールが好き
- 軸の安定感も欲しい
- RGBライティングをきれいに見せたい
-
軽すぎない押し心地が好き
→ Gateron Magnetic Jade Air HE の商品ページを見る
Gateron Magnetic Jade Delta HE (Dark)

Jade Delta Darkは、38±5gfの適度な重さと、三角形構造による軸の安定感が特徴です。
AttractionやSilentと比べると少し重さがあるため、「軽すぎるスイッチだと落ち着かない」という人にも選びやすいモデル。
FPSでは、アクチュエーションポイントやラピッドトリガーを非常に浅く設定することがあります。
そうした環境で、指をキーに置いたときの軽さが気になる人や、もう少し押し応えが欲しい人には候補になります。
スタッフの一言
「安定感とストロークの打鍵感はかなり好き。」
安定感と、ストロークしたときの打鍵感は今回試した中でもかなり好印象。
打鍵音も静かめで、押し心地自体も重すぎない。
ただ、底打ち部分はかなりしっとりしていて、少し粘りのある感触に感じる。
個人的には高速で連打するキーより、安定してしっかり操作したいキーに使いたい。
この「しっとり感」は、好みが出るところ。
カチッと硬めに底打ちする感触が好きなら別のモデル、柔らかく受け止めるような底打ちが好きならDelta Darkが合いやすいでしょう。
こんな人におすすめ
- 軽すぎるキースイッチが苦手
- キーの安定感を重視したい
- 適度な押し応えが欲しい
- しっとりした底打ち感が好き
→ Gateron Magnetic Jade Delta HE の商品ページを見る
Gateron Magnetic Genty Silent HE

Genty Silentは、Jadeシリーズとは少し違った方向性の静音磁気スイッチです。
大きな特徴は3.7±0.2mmという深めの総ストローク。
Jade Silentが3.2±0.2mmなのに対して、Genty Silentはより深くまで押し込めます。
初期荷重は35±5gf。
静音構造に加えて、ステムを2本のレールで支えるデュアルレール構造を採用しており、静かさだけでなく軸の安定感も重視されています。
同じ「静音磁気スイッチ」でも、
軽快で短めの操作感なら Jade Silent
もう少し深く、しっかり押したいなら Genty Silent
という選び分けができます。
FPSスタッフの一言
「普段使いもできる万能なキーだと思った。」
押し心地はJade ProとJade Attractionの間くらいの印象。
音はJade Silentよりは気持ち大きめのコトコト音で、小気味良い音が気持ち良い。静かすぎない、ほど良い音が好き。
底打ち感は強くなく、底でスコスコと反発感がする程よい返りがあって、軽めが好みの僕も好きになった!
こんな人におすすめ
- 静音性を重視したい
- 深めのストロークが好き
- しっかり奥まで押す感覚が欲しい
- 軸の安定感も重視したい
→ Gateron Magnetic Genty Silent HE の商品ページを見る
FPSなら、キーごとに磁気スイッチを変えるのもアリ
キースイッチは、必ずしもキーボード全体を同じ種類で揃える必要はありません。
キーボード側が対応していれば、よく使うキーだけ別のスイッチに交換するという使い方もできます。
これは特にFPSでは面白いカスタマイズ方法です。
なぜなら、同じゲームでもキーによって操作の仕方がかなり違うから。
WASDなどの移動キー
WASDは細かな切り返しだけでなく、前進などで長時間押し続けることもあります。
長時間プレイするなら、軽い押し心地の
Jade Attraction
Jade Silent
あたりは使いやすい候補です。
今回のスタッフレビューでも、どちらも長時間操作したときの疲れにくさが好印象でした。
特にJade Attractionは、押し始めから底打ちまで30gfという軽さがあり、今回の比較ではスタッフの一番のお気に入りでした。
Shift・Ctrlなどのダッシュ/しゃがみ
ShiftやCtrlは、WASDとは少し違って必要なタイミングで単発、または短時間押すことが多いキー。
ここでも軽いスイッチは操作しやすく感じられます。
しっかりした押し感が欲しいキー
一方で、すべてを軽くすれば快適になるとは限りません。
軽すぎるスイッチが苦手なら、
Jade Pro
Jade Delta Dark
のように、適度な押し応えのあるモデルを選ぶ方法もあります。
「WASDは軽くしたいけれど、このキーだけは押したことをしっかり感じたい」
という場合は、キーごとにスイッチを変えてみるのも面白いでしょう。
結局、FPS用ならどれがおすすめ?
今回の7種類は、それぞれ個性があります。
そのため、自分がどんな感覚を求めるかで選ぶのがおすすめです。
とにかく軽く、長時間操作したい
→ Jade Attraction
軽さと静音性が欲しい
→ Jade Silent
しっかりした打鍵感と打鍵音を楽しみたい
→ Jade Pro
軸の安定感を重視したい
→ Jade Dragon
滑らかさとRGBの見た目も楽しみたい
→ Jade Air
適度な重さと安定感が欲しい
→ Jade Delta Dark
静かに、深めのストロークで押したい
→ Genty Silent
moimateでは、今回紹介した磁気キースイッチを10個から購入できます。
いろんなキースイッチを押し比べてみるのもきっと楽しいはず。
ぜひ自分に合った磁気キースイッチを探してみてください。