Remapの使い方|自作キーボードのキー割り当て・レイヤー設定
「Caps LockをCtrlに変えたい」「よく使うショートカットを1つのキーにまとめたい」。そんなときに使えるのが、Webブラウザからキーボードを設定できる「Remap」です。
この記事では、Remapを使ったキー割り当ての変更、ショートカットの登録、レイヤーやLEDの設定方法を説明します。
操作例には主にCreatorPadの画面を使用しています。キー配列やレイヤー数、使える機能は機種によって異なりますが、キーを選んで割り当てを変更し、Flashで反映する基本操作は共通です。
画像には英語表示の画面も含まれます。表示言語やバージョンによって、ボタン名などが異なる場合があります。
Remapでできること
Remapでは、対応するキーボードの設定をWebブラウザから変更できます。専用アプリのインストールは不要です。
| こんなときに | 設定の例 |
|---|---|
| よく使うキーが遠くて押しにくい | あまり使わないCaps LockをCtrlにするなど、 押しやすい位置へ割り当てを変更する。 |
| 小型キーボードに矢印キーやF1〜F12がない | Fnキーを押している間だけ、 文字キーを矢印キーに、数字キーをF1〜F12に切り替える。 |
| コピーや「元に戻す」を1キーで操作したい | Ctrl+CやCtrl+Zなどの 同時押しを、1つのキーに割り当てる。 |
| LEDがまぶしい・好みの色にしたい | 対応機種のLEDの 明るさ・色・点灯パターンを調整する。 |
Remapは、すべてのキーボードで使用できるわけではありません。製品の説明やマニュアルで、Remapに対応していることを確認してください。
1. 設定前に用意するもの
次のものを用意してください。
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Remap対応キーボード
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WindowsまたはMacのPC
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最新版のGoogle Chrome
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キーボードとPCを接続する、データ通信対応のUSBケーブル
設定変更はPCで行ってください。Safariや、iPad・iPhoneではこの記事の手順を利用できません。
自作キーボードで、まだ初回のファームウェア書き込みが済んでいない場合は、先にその機種の初期設定を行ってください。
設定を変える前の注意
初めて使う場合は、まず1つのキーだけ変更して、操作に慣れるのがおすすめです。
Fnキーなど、レイヤーを切り替えるためのキーを変更すると、ほかのレイヤーを呼び出せなくなる場合があります。機種のマニュアルで変更しないよう指定されているキーは、そのまま残してください。
2. キーボードをRemapに接続する
Remapを開く
キーボードをUSBケーブルでPCに接続し、Google Chromeで次のページを開きます。
トップページ「キーボードをカスタマイズ」をクリックしてください。英語表示の場合は「Customize Your Keyboard」です。

※「START REMAP FOR YOUR KEYBOARD」と表示されている場合があります。
接続するキーボードを選ぶ
設定画面で「+キーボード」をクリックします。

接続先を選ぶ画面が開いたら、使用するキーボードを選択して「接続」をクリックしてください。画像ではCreatorPadを接続しています。
キー配列と現在の割り当てが表示されたら、接続完了です。

3. キーの割り当てを変更する
よく使うキーが押しにくい位置にあるときや、使っていないキーを別の用途に使いたいときは、キーの割り当てを変更できます。
例えば、あまり使わないCaps LockをCtrlに変更すると、コピーや貼り付けなどで使うCtrlを、小指から近い位置で押せるようになります。
まずは、変更したいキーを1つ決めて試してみましょう。
Remapの設定画面には、キーボードの配列と、割り当てに使うキーコードの一覧が表示されます。
「キーコード」は、キーボードから送る入力の種類です。AやEnterのほか、音量調整やレイヤー切り替えなどの機能も含まれます。
変更するレイヤーを選ぶ
まず、画面左側の番号から、編集したいレイヤーを選びます。
通常の文字入力に使う配列は、多くのキーボードでレイヤー0に設定されています。ただし、初期設定や編集できる範囲は機種によって異なります。
このあとの画像では、CreatorPadのカスタム設定用レイヤー26を選んでいます。同じ番号を選ぶ必要はありません。使用する機種のマニュアルに従って、変更したいレイヤーを選んでください。
レイヤーの仕組みは、後半の「5. レイヤーを設定する」で説明します。
キーをドラッグ&ドロップする
画面のキーコード一覧から、設定したいキーを選び、配列上の変更先へドラッグ&ドロップします。
例えば画像では、空いているキーにAを割り当てています。

変更したキーには青い印が付きます。この段階では画面上の設定を編集しただけで、キーボード本体にはまだ反映されていません。
Flashでキーボードに反映する
変更内容を確認し、画面右上の「Flash」ボタンをクリックします。
書き込みが完了したら、実際のキーボードを操作し、変更したキーが意図した働きになっているか確認してください。

キーの変更は、Flashを押すところまでが1セットです。 複数のキーを変更してから、まとめて反映することもできます。
ここで行うのはキー設定の反映です。組み立て後に行う、初回のファームウェア書き込みとは別の操作です。
4. ショートカットを1つのキーに割り当てる
よく使う操作で毎回複数のキーを同時に押すのが大変なときは、その組み合わせを1つのキーにまとめられます。
例えば、Ctrl+Zが「元に戻す」に設定されているソフトなら、1つのキーを押すだけで直前の操作を取り消せるようになります。イラスト制作中など、同じショートカットを繰り返し使う場面で便利です。
ここでは、Ctrl+Zを1つのキーに登録してみます。CtrlやShiftなど、ほかのキーと組み合わせて使うキーを「修飾キー」と呼びます。
Ctrl+ZやCommand+Zなどの同時押しも、1つのキーに割り当てられます。
Ctrl・Shift・Alt・Commandなど、ほかのキーと組み合わせて使うキーを「修飾キー」と呼びます。
例:Ctrl+Zを登録する
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変更したいキーに「Z」を割り当てます。
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配列上の、そのキーをクリックして設定画面を開きます。
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修飾キーの「Ctrl」を選択します。
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編集内容を確定し、Flashボタンを押します。
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使用するソフトで、そのキーを押して動作を確認します。

MacでCommand+Zを登録する場合は、Ctrlの代わりに「Win/Cmd」に相当する修飾キーを選びます。表示名は画面の言語によって異なります。
ShiftやAltを加えた組み合わせも設定できます。
使用するソフトのショートカットを確認する
Remapで設定するのは、キーボードから送るキー入力です。
例えば「元に戻す」を登録する場合は、使いたいソフトでその操作に割り当てられているショートカットを確認し、同じ組み合わせを設定してください。
ソフト側でショートカットを変更している場合は、その設定に合わせる必要があります。
5. レイヤーを設定する
レイヤーとは
キー数を絞ったコンパクトなキーボードでは、F1〜F12や矢印キーなどの専用キーがないことがあります。そのようなキーも使えるように、同じキーに複数の役割を持たせ、切り替えて使う仕組みが「レイヤー」です。
例えば、普段は「1」を入力するキーを、Fnキーを押しながら押したときだけ「F1」として使えるように設定できます。
キーの数を増やさずに、使える機能を増やせるのがレイヤーの利点です。
レイヤー1の割り当てを変更する

画面左側に並んだ番号から、編集したいレイヤーを選びます。
画像はCreatorPadのレイヤー0を表示した状態です。赤枠内の別の番号をクリックすると、そのレイヤーの割り当てを確認・編集できます。
レイヤーを選んだあとは、通常のキー変更と同じように使いたい機能を割り当て、Flashで反映してください。
画面上で番号を選ぶ操作は、編集するレイヤーを選んでいるだけです。 実際のキーボードでその割り当てを使うには、対応するレイヤーへ切り替える操作が必要です。
※CreatorPadには、設定切り替えや動作確認のために変更しないよう指定されているレイヤーがあります。編集する前に製品のマニュアルを確認してください。
レイヤーを切り替えるキーを確認する
レイヤーを切り替えるキーには、MO(1)などのキーコードが使われます。
「MO」は、キーを押している間だけ指定のレイヤーを有効にする機能です。括弧内の数字が、呼び出すレイヤー番号を表します。
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MO(1):押している間だけレイヤー1を有効にする
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MO(29):押している間だけレイヤー29を有効にする
-
MO(30):押している間だけレイヤー30を有効にする
画像のCreatorPadでは、MO(29)とMO(30)が設定されています。これらはCreatorPadの設定切り替えに使うキーなので、そのまま残してください。
例:Fnキーでレイヤー1を使う場合
ここからは、レイヤー切り替えの仕組みを説明する例です。画像のCreatorPadの設定を、このとおりに変更する必要はありません。
レイヤー0にMO(1)を割り当てたキーを用意し、レイヤー1の数字「1」と同じ位置にF1を割り当てると、MO(1)のキーを押しながらそのキーを押すことでF1を入力できます。
このとき、レイヤー1のMO(1)と同じ位置は、下のレイヤーの割り当てを引き継ぐ「透過(KC_TRNS)」にしておきます。
すでにFnキーやレイヤー切り替えキーが設定されている場合は、まず既存の切り替え方法を使い、呼び出し先のキー割り当てを変更するところから試してください。
6. LEDの色や光り方を変更する
LEDを搭載し、Remapからの制御に対応しているキーボードでは、色・明るさ・点灯パターンなどを変更できます。
設定画面の「ライティング/Lighting」を開き、表示される項目を調整してください。

設定できる内容は、キーボードとファームウェアによって異なります。項目が表示されない場合は、その機種がRemapでのLED設定に対応しているか確認してください。
Mint60でLEDテープを取り付けていない場合は、この操作は不要です。
7. うまく設定できないとき
接続一覧にキーボードが表示されない
次の点を確認してください。
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最新版のGoogle Chromeを使っているか
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USBケーブルが充電専用ではなく、データ通信に対応しているか
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キーボードがPCへ正しく接続されているか
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Remap対応のファームウェアが書き込まれているか
USBハブを使用している場合は、PCへ直接接続して試してください。
また、VIAなど別の設定ツールで同じキーボードを開いている場合は、そのツールを閉じ、Remapへ接続し直してください。
画面では変更できたのに、キーの動作が変わらない
まず、Flashボタンを押して変更を反映したか確認します。
レイヤー1などを編集した場合は、そのレイヤーを呼び出して操作しているかも確認してください。レイヤー0を使っている間は、レイヤー1の変更は表れません。
キーの表示と、入力される記号が違う
PC側の日本語配列・英語配列の設定と、Remapのキー表示の設定を確認してください。
同じキーコードでも、PC側の配列設定によって入力される記号が異なる場合があります。Remapの表示言語が日本語でも、PCの配列設定が自動で変わるわけではありません。
ショートカットが期待した動作にならない
CtrlとCommandの選び間違いがないか、使いたいソフトのショートカットと一致しているか確認してください。
動作確認は、対象のソフトを選択した状態で行います。同じキー入力でも、使用中のソフトによって動作は異なります。
古いファームウェアについてのエラーが出る
画面の案内と、そのキーボードのマニュアルを確認してください。
古いファームウェア向けのRemapが必要な場合もあります。別機種用のファームウェアを書き込まず、製作者・販売店が案内する方法で対応してください。
まずは、よく使うキーを1つ変えてみましょう
初めての設定では、キーを1つ変更してFlashで反映し、実際に使ってみてください。
操作に慣れたら、ショートカットやレイヤーを少しずつ調整すると、自分に合った配列を作りやすくなります。